音律覚え書き

12平均律の半音の幅→12回掛けて2/1となる数=1.05946...(100)
ピタゴラス全音階→1/1, 9/8, 81/64, 4/3, 3/2, 27/16, 243/128, 2/1
同、セントでの表示→ 0 ,204, 408, 498, 702, 906, 1110, 1200
純正調による全音階→1/1, 9/8, 5/4, 4/3, 3/2, 5/3, 15/8, 2/1
同、セントでの表示→ 0 ,204, 386, 498, 702, 884, 1088, 1200
短音階では第3音が6/5(316)、第6音が8/5(814)となる。
(セントとは1オクターブを1200にわけた単位)
こうやって数字に表すとわかりやすいと思いますが、12平均律と純正調とは特に第3音にかなりの差があります。
たぶん現在普通に耳にする音楽の殆どは12平均律よりの音律だと思います。純正律をちゃんと意識して聴くと最初は違和感があるかも知れません。でも実際に第1音と第3音(いわゆるドとミ、長三度)を和音として聴き比べてみると驚くほど響きが違います。
純正律はとろけるような甘い響きになります。12平均律は非常にテンションの高いきつい響きに聞こえるでしょう。
これは実際に楽器があるなり声をだせる人が2人いれば簡単に体験出来るので興味のある人は一度やってみたらどうでしょうか。
やり方は簡単です。一人が基準になる音を出し、もう一人が三度上の音を出して、一番綺麗に響いていると感じた場所でその響きを聴くだけです。キーボードの類があったら音程を比べてみればなお良いでしょう。12平均律の長三度がいかに広いか実感すると思いますよ。