「ぞろぞろ」
あまり知られていない噺かも知れません。
信心深い雑貨屋の老夫婦がお稲荷様の御利益(と思われる)で一足売れ残っていたと思っていた草鞋を何足も売ってしまい、評判を呼んで繁盛する。一足しかない草鞋を引っ張ると後から次の草鞋が「ぞろり」と出てくるのが題名の由来。
それを羨んだ向かいの床屋の主人が俄信心で「向かいと同じ様な御利益をお願いします」ということで、満願の日には店に長蛇の列が出来ます。
喜び勇んだ主人が最初の客の髭をあたると、後から髭がぞろり・・・・・
何と言っても都合3回みた稲荷町の師匠の印象が強いのですが、2度ほどみた志ん朝師匠も面白かった記憶が。その他の人のを聴いた事も何度かあるはずですがよく覚えていません。
郊外の長閑な雰囲気を味わえる噺だと私は考えているので、そういう描写の得意な人で聴いてみたいなぁ。
余談