蛙茶番

最近はたまには放送でもやるみたいですが昔はまず電波にはのらなかった生粋の江戸落語です。
例の褌締め忘れは誰でもわかる笑いですが、「天竺徳兵衛」も知っていた方がより楽しめるのは間違いありません。後は青大将の意味をどこかで仕込んでおけば、当時の茶番(素人芝居)の雰囲気の良く出た楽しい噺だと思います。
それでも女性や子供が多いときは現在でもかけない方が無難でしょうね。
かつては相当な演出をして、警察に呼び出されて始末書を、なんて噺家も結構いたようです。
茶番という言葉は、本来は歌舞伎の二、三階(いわゆるその他大勢)の下戸の人達が、千秋楽の日に茶を飲みながら隠し芸などをして楽しんだのが始まりだそうです。


この噺は圓生師匠や3代目金馬師匠が得意にしていたようです。録音も今はそこそこ出ていますね。