人狼城の恐怖  二階堂黎人

正月は空いている時間の半分はこの本を読んでいました。とにかくひたすら大作でした。
とにかく最初の2冊がそれぞれ別の国で起こった殺人事件の物語で、残りの2冊が捜査して解決する、という大長編推理小説です。
事件編の2冊を読みきれればこの手の小説好きならなかなか面白いでしょう。実際に出来るかどうかはともかく、数え切れない程のトリックが出てきます。少し時間が出来たときにでもおどろおどろしいミステリーが好きな人は挑戦してみては如何でしょう。


それからもう一作品
哲学者の密室  笠井潔哲学者の密室 (創元推理文庫)
作者の哲学論が全編を通して語られている本格密室もの。作中何度と無く延々と展開される哲学論を除けば、密室ものの推理小説として読み応え充分。哲学論ももちろん内容や動機に関わってくるので、その辺りが好き嫌いを分けてしまうかも知れません。
それでも日本の推理小説の傑作の一つでしょう。


この2作品で時間をとられていたのでまだコミックを読み切れていません(苦笑)