「僕の彼女はサイボーグ」試写会@一ツ橋ホール 2008/05/19

なんとなく降りそうな天気の中、滅多に当たらない試写会に行って参りました。
この映画は「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」で知られるクァク・ジョエン監督の最新作で、今作ではほぼ日本人キャストで制作されました。それなりに宣伝もしているようですが、今回視た限りでは結構楽しめたので、綾瀬さんや小出さんのファン、行こうかどうか迷っている人は視て損は無いかと思います。
公開前なので以下隠します。かなりのネタばれです。


今回初めて視たわけですが、何と言っても主演の綾瀬はるか小出恵介の好演が最大の魅力でしょう。ストーリーはサイボーグが出てはくるものの、本質的にはタイムトラベルを絡めたラブコメディと考えて良いと思います。細かく視て行くと矛盾が存在するのは致し方ないところ。
この手のストーリーなのでどんでん返しのようなものが幾つかあります。
ラストのシーンは誰しも想像するようなベタなものなので大して感銘は受けなかったのですが、最初に現れた彼女が実は生身であったというのはなかなか面白かったし、種明かしとして最初のその部分をラスト少し手前で繰り返しているのもそれほど諄さを感じさせませんでした。
そういう筋にしてしまったせいで多少時間関係が複雑になってしまうわけですが、既にいくつものタイムトラベル映画を視ている人には苦にならないでしょう。
クライマックスと言っても良い大地震のシーンでは、CGを駆使して相当にリアルな描写がされています。建物の崩壊もさることながら、サイボーグ彼女が自分の身体を引きちぎってまでもジローを助けに行くシーンなども、日本人監督だとそこまでしないのでは、と思わせるものがあります。
冒頭に書いたように主演二人が好い演技をしているのですが、所々にちょい役で出演している大物曲者が華やかさを醸し出していますね。
全体的には楽しく視られるファンタジー映画だし、一度視たのではわからない部分も多々ありそうなので、公開されたらもう一回くらいは視に行こうかと思っています。