奉納LIVEコンサート 鎌倉音楽祭 鶴舞2008 2日目@鶴岡八幡宮 2008/8/31

さて、この日は良い天気。気温も上がって真夏の陽差しが戻ってきたかのようでした。
会場である鶴岡八幡宮は、應神天皇、比賣神、神功皇后を祀る一千年近い歴史を持つ関東を代表する八幡宮です。
もう今年で既に3年目を迎える鎌倉音楽祭に私は今回初参戦、個人的に訪れるのは10年振り近いかも知れません。


ステージとなるのは静御前で有名な舞殿、段葛方面を除く3方に椅子席、座りきれない人は大石段を客席としています。私は大石段のかなり上方の下手側に座りましたが、多少遠目とはいえステージはかなり見やすく、右手には大銀杏、後方には本宮など周囲の見晴らしも良くて気分はかなり高揚しました。
こちらからだとステージの裏までよく見えるので、普段見ることの出来ない出演者の表情なども楽しみです。


川江美奈子(OPENING ACT)
1. 桜色舞うころ
2. ピアノ
まず最初は白の衣装で登場の川江さん。ピアノの弾き語りです。中島美嘉に提供した代表曲1から始まり、オリジナルの2へ。涼やかながらしっとりした歌声で音楽祭の開始となります。
川江さんの2曲が終わった後、音楽監督武部聡志さんの挨拶があり、バンドメンバーが登場。


mink
1. Sense
2. Rescue Me〜君がいたから〜
3. 涙そうそう
2番手はminkさん。こちらも白系の衣装。ここからバンド編成です。1はタカラレーベンTVCMソング、2はブルボン「アルフォートチョコレート」CMタイアップソングです。どちらもファンにはお馴染みの曲で、minkさんもいつものようにしっとりと歌い上げました。
2曲終わった後のMCで、「この曲で日本語を勉強しました」と言って3へ。韓国系の声と節回しで聴くとちょっと演歌風味になってこの曲の印象が変わりますね。
珍しくずっと立って歌っていたのですが、この「涙そうそう」の間奏であまりに良い笑顔でニコニコしていてとても可愛いかったので、思わず見とれてしまいましたw
歌い終わったところで後方から一青窈さんが鶴舞衣装で登場。窈ちゃんからの「日本と韓国の共通する言葉ってありますか?」の質問に「同じ言葉では無いけれど、[愛する]と[사랑한다]は共通の感情だと思います」(どちらも大意)という会話をしてminkさんははけます。


一青窈
1. つないで手
2. 空中ブランコ
MC(ポルトガルに行って来た、共通する言葉が多かった)
3. 栞
MC(ファドを聴いてきた、みんな生声で歌っていて凄かった、その精神を持って歌って行きたい)
4. ハナミズキ
1は最初に出演した川江さんの曲ですね。3,4は弦楽四重奏が加わります。
高いヒールの靴を履いているにも拘わらず、力が入るところで足を蹴り上げるのを久し振りに見ることが出来て高まったw
4ではこちらから見て下手後方からステージを見ていた川江さんが歌詞を口ずさんでいるのが見えました。しかし、コーラスつけていたのは誰だろう? 朝倉さんかな。
そして宮沢和史さんが登場。窈ちゃんに「以前イベントでご一緒して以来ですね」と言われお互い会釈していましたが、何のイベントだったかは知ってか知らずか語らず。私は覚えていますけどね。*1
「この音楽祭は初出演です。今日は男性が自分だけなので黒一点で頑張ります」(大意)。その時おそらく暮れ六つの合図なのか、太鼓を敲く音が聞こえてくる。その間デビュー当時からの話をするなどMCでつなぎ、敲き終わったのを見計らってまずはギター弾き語りから。


宮沢和史
1. 中央線(ギター弾き語り)
2. 沖縄に降る雪(ギター弾き語り)
3. からたち野道
4. 足跡のない道
1は沿線に住んでいる私にとって実は馴染みのある曲で、ここで聴けるとは思っていなかったので吃驚もしたし嬉しくもありました。
2では激しいギターの掻き鳴らしも披露して、改めて強い個性を感じさせたし、独特の声の力も弾き語りだと際立ちますね。
3,4はバンド編成で、THE BOOMGANGA ZUMBAとはまた違った雰囲気になりますが、思ったよりクネクネ(笑)せずに力強く地に足の着いた歌声を聴かせてくれました。
そして大トリを務める大橋純子さんが登場。宮沢さんに話しかけようとするが、汗だくで目を開けているのも辛そうだったので仕方なく(?)諦めて自分のMC。宮沢さんははけます。
「実は私は晴れ女なのですが、昨年は降ってしまいました。きけば川江さんとminkさんは台風娘で、一青さんは雨女だそうですが、今日は晴れています。だから宮沢さんがどうなのか訊きたかったんですけど(笑)」(大意)


大橋純子
1. たそがれマイ・ラブ
2. 愛は時を越えて
3. シルエット・ロマンス
4. シンプル・ラブ
最後のもう大御所と言っても良い大橋さんは黒のロングで登場です。2の後、弦楽四重奏を紹介して3に入りましたが、このときの照明の演出がシルエットを意識していてさすが。
歌唱はさすがに堂々としていて揺るぎないもので、4曲とも実に安定していましたが、特に3はネットリと聴かせていたと思います。4で盛り上がって本編終了となりましたが、当然の如くアンコールです。
まず、武部さんが登場して「アンコールありがとうございます。最後は折角なので全員で歌ってもらおうと思います。では出演順に。川江美奈子!、mink!、宮沢和史!(?!)」ここでステージ後方でスタンバイしていた一青さん、上がり掛けたところでがっくり。先に呼ばれた宮沢さんは横から平然とステージへ。「大橋純子!、あ、忘れていた一青窈!(爆)どうも身内は忘れちゃいますね」一青さん、一瞬止まって拳を振り上げ武部さんを睨みつけて(?)からステージへ(笑)。上がってから嘆きぼやいて居りました(哀)
ここで大橋さんが宮沢さんに待望の質問をして「宮沢さんは晴れ男だそうです」と言った途端、私の前に座っていた女性集団が一斉に「えーーっ!!」。個人的に今日一番受けました。多分彼女たちは宮沢さんのライブで何度も降られているのでしょうねぇ。
そうとは知らずか「私と宮沢さんの力で今日は降りませんでした」と大橋さんはご満悦のようでした。


ENCORE「島唄
三線を抱えた宮沢さんを中心に下手には一青窈川江美奈子、上手には大橋純子mink
歌い出しはもちろん宮沢さんの三線弾き語りから。
♪でいごの花が咲き 風を呼び 嵐が来た〜 と始まると、じっと正面を見つめて自分の歌う番を待つ下手の二人とは好対照に、目を合わせてにっこり微笑む上手の二人。一番は下手コンビ。川江さんはそうでもなかったようですが、一青さんキーが高くて辛そう。全員のさびを挟んで二番は上手コンビ。大橋さんは若干大変そうでしたがminkさんは軽やかでした。二番のさび以降は全員で歌い、いつものようにテンポチェンジしながら盛り上がって一巻の終わり。
客席も、特に前の方は光り物つきでかなり盛り上がっていましたね。


演奏
武部聡志&Friends
キーボード:武部聡志
ギター:小倉博和
ベース:鹿島達也
パーカッション:朝倉真司
ストリングス:クラッシャー木村ストリングス


全体を通して蝉や鳥の声と共に木々を渡る風のそよぎ、日が徐々に暮れて行く視覚や体感を歌声と共に身体に浴びて、非常に心地良い時間を過ごしました。少しばかりお尻が痛かったけど。


終演後は折角なので本宮でお参りさせていただきました。やはり心身が引き締められるようで結構な物です。来年もあれば是非参加してみたいし続けて欲しいですね。