「余命」試写会@一ツ橋ホール 2009/01/28

少々雨模様の中、今回は神保町から会場に向かう事にしました。やはりわかりやすくて良い。
この映画は谷村志穂の同名小説が原作で、38歳の女性外科医が妊娠と共に乳癌が再発し、治療と出産との間で葛藤し、最終的にある決断をする、という話です。
主演の松雪泰子さんと椎名桔平さん始め、奥貫薫宮崎美子かとうかず子といった中堅が顔を揃えて、とても美しく撮られている奄美加計呂麻島の自然も相まって、シリアスな内容にもかかわらず不思議と穏やかな印象を残す映画となっています。俳優陣が派手なアクションの無い落ち着きのある自然な演技で纏めており、生野慈朗監督の非凡な手腕が感じられました。
特に最後のエピソードは、第一感よくある後日談で余分じゃないかな、と思いましたが、見終わってみるとそれが有ることによって重苦しさを和らげ、爽やかささえ感じられる仕上がりになっていたのには感心しましたね。
公開は2月7日から。興味のある方は是非どうぞ。