「少女たちの羅針盤」完成披露試写会@有楽町朝日ホール 2011/04/13

この日は快晴。すっかり春の暖かさです。今年初の試写会は予告編で見たいと思っていたミステリー映画。昨年からの流れを引きずっているのかまたもや成海璃子さんがいらっしゃるw


開場30分前に着くと既に100人くらいの列が出来ていて、これはまあ予想の範囲内。最終的にキャパ700席以上の会場がプレス含め満員となりました。


まずは舞台挨拶。いきなり進行役として前田健が登場し、長崎俊一監督、成海璃子忽那汐里森田彩華草刈麻有黒川智花矢沢洋子(主題歌)の順に登壇者を呼び込む。女優陣は黒川さん以外春めいた色合いの衣装で登場し、華やかさと爽やかさをアピール。それぞれ一言ずつ挨拶した後、改めて進行役から質問。
璃子ちゃんと忽那さんは、いつも4人で一緒にいたことが思い出として強く残っているとか。森田さんは、いつも一緒だったのはそうだけど、ホテルでもよく自分の部屋がたまり場にされていて、朝まで喋っていたのが楽しかったそうだし、ロケ地福山市で、現地のおかあさんたちの炊き出しが美味しくて、カレーとハヤシを選べなくて半々にしてもらったなんてこともあったらしい。草刈さんは前田健からの「お父さんはもう見たんですか」という質問に「まだ見ていないけど、家族で映画館で観ようと思っています」との答え。
主題歌を歌った矢沢さんは、「原作を2回読んでから時間をかけて作りました」と自信作であることを匂わしていたように見えました。
そしてさあプレスの撮影タイムに入るぞ、というところで急に進行役が「最後に一言を忘れていました、成海璃子さんお願いします」であたふたしてしどろもどろになる成海先生が微笑ましいw


映画のほうですが、4人の女子高生による劇団羅針盤の結成から事件が起こる迄を描いた青春映画的な過去の部分と、その謎が明かされるミステリー(推理もの)としての現在の部分とが交互に現れるという構成をとっています。全体に4人の女子高生とそのうち1人の姉役の黒川さん、計5人の女優さんたちのアップが多く、それらがきれいに撮られていることと、説明的なところがあまり無く、くどくなり過ぎない演出のためにとても見やすくなっています。ストーリーもこの手のものとしては無理なくまとまっていて、それぞれの女優さんの見せ場もきちんと作ってあるので、ファンの方には一見の価値は十分にありますね。機会があったらもう一度観たいと思いました。個人的に、最後のシーンを長く引っ張らなかったところに監督のセンスを感じました。福山市の風景も美しく撮られているので、そういう観点からも楽しめる作品だと思います。


余談ですが、この日は会場の中段中央席に原作者の水生大海さんと作家の島田荘司さんも来ていて紹介されていましたね。