聖の青春@シネプレックス幕張

11/27に時間があいていたので「聖の青春」を海浜幕張駅近くのシネプレックス幕張で観てきました。主人公の村山聖は20代で夭折した将棋のプロ棋士。現在も第一線で活躍する羽生善治と同世代の逸材で、病気さえなければ大活躍したであろう伝説の人物です。
村山さんの事は見かけた程度でしかないのですが、訃報に接したときは驚きも多少あったにせよ、とうとうきたか、という感慨に耽ったのを思い出します。


さて映画ですが、一言でいうと好事家向きだな、という印象ですね。主演の村山聖役の松山ケンイチ羽生善治役の東出昌大の二人による対局シーンはデフォルメが過ぎずかなりリアルなのですが、果たしてそれが、将棋にあまり詳しくない人が観た場合に面白いと思えるかは疑問です。個人的には迫力があり見応え充分でしたが、一歩間違えば退屈なものになりそうだと感じたし、映画の中での村山さんの言動も、すんなり感情移入出来るかというと、彼の事を全く知らない人にはちょっと難しいような気がします。
とはいえそれらの事を踏まえたとしても各役者の役作り、特に松山、東出の二人は素晴らしい没入ぶりをみせていたし、脇役の方々、特に筒井道隆柄本時生リリー・フランキー各氏の個性的な演技も光っていました。
もし将棋が好きであったり、各役者さんたちのファンならば一度は観てほしい映画です。