female フィーメイル

24日に仕事帰りに渋谷シネアミューズエストでレイトショー「フィーメイル」を観てきました。
この劇場は2月から3月にかけて安藤希主演「ラマン」トークショーのために数回通って以来です。そういえばあの時もレイトショーでした。帰りの電車が混むんだよなぁ。

「フィーメイル」は5人の女性作家が女性を描いた書き下ろし短編をオムニバス映画化した作品です。たしかR-18指定だったような気がします。
公開最終日のせいかどうか椅子まで出してくる盛況でした。私は最後方のほぼ真ん中でじっくり観てきました。途中で抜ける人も何人かいましたね。
5作品の最初、間(全部では無い)、最後にダンスシーンが入っています。振り付けはあの夏まゆみさんでした。当然だけどハロプロにあんなエロな振り付けはするわけ無いですな。
「桃」(姫野カオルコ原作、篠原哲雄監督)長谷川京子池内博之野村恵里
最初の方の街を歩く長谷川さんが妙に肉感的、呼び止める占い師役で原作者が出ています。
長谷川さんは特に体当たり演技はしていませんが桃にむしゃぶりつきながら回想する最後のシーンは印象的。野村恵里さんが中学生という設定で教師とやりまくるシーンを熱演しています。まあ及第点は充分。
「太陽の見える場所まで」(室井佑月原作、広木隆一監督)大塚ちひろ石井苗子片桐はいり
5作品中一番コミカル。主にタクシー内での女性3人の掛け合いで話は進む。3人が浜辺で黛ジュンの「天使の誘惑」を振り付きで踊るシーンと埠頭で連れションをするシーンが映像的みどころか。石井さんのヌーブラには笑わせて貰いました。広木監督としてはもう一つ印象が弱いので評価は中の下くらい。
「夜の舌先」(唯川恵原作、松尾スズキ監督)高岡早紀近藤公園
高岡さんエロ過ぎです。執拗にバックに拘り、目が覚めた時の「これじゃおねしょだよ・・・」が個人的につぼです。ファンタジーとして一級品、なのか?結構お薦め。
「女神のかかと」(乃南アサ原作、西川美和監督)大塚寧々、森田直幸、藤原希
今までの3作品の後では少年の大人の女性に対する視線が妙にさわやかに感じてしまいます。少年を惑わすような素振りをみせる寧々さんが艶っぽいですなぁ。雨に濡れるシーンよりうとうとしているシーンに魅惑されました。寧々ファンや抑えた色気好きなら観て下さい。
「玉虫」(小池真理子原作、塚本晋也監督)石田えり小林薫加瀬亮
石田さんの演技がすごいです。前半の抑えたいやらしさから後半の激しい交わりまで見せつけてくれます。ピンクの衣装での「渚のシンドバッド」もある意味凄いけどそれ以上はノーコメントで。決して誰かと比べたわけじゃありません(嘘)
評価は何となくまとまりが感じられないのでやっぱり中の下。

全体通してみればオムニバスとしてかなり良く構成されていると思います。
期待していた以上かは微妙ですが満足度は高いかと。
エンディングのSoweluのヴォーカルもかなり良かったり。

帰りの電車は案の定渋滞でした。ま、しょうがないですね。