SADAO WITH THE GREAT JAZZ TRIO@オーチャードホール 12/17

昼間に自分の本番を終えた後、バスでBunkamuraまで。どうやら開場時間の17:00を10分ほど過ぎた時間に到着する。
入場のときに出演者変更のお知らせを貰ったので読んでみると、ハンク・ジョーンズ氏は来日してはいるが体調不良のために出演を確約出来ないので、スティーブン・スコット氏が代演すると書いてある。もしやと思ってはいたけれどやっぱりダメなのか、残念だな、と思いながら席に着く。観客はやはり全体的に年齢層が高い。
開演して渡辺貞夫氏が登場、ハンクの状況を説明する。どうも夏の共演のあとアメリカに帰ってから病気になってしまったらしく2ヶ月寝込んだらしい。来日はしているらしい。
ということでスコット氏を紹介。シュテファンと呼んでいたように聞こえたんだけどw
ベースはデビッド・フィンク、ドラムはオマー・ハキム。
以下セットリスト


1.Groovin' High
2.Lopin'
3.Moose The Mooche


ここで、なんと来日しているというハンク・ジョーンズを呼びます。場内大拍手。
手を取られての登場でしたが、ピアノのそばでは大丈夫、の手振り。ピアニスト交代となります。
4.I'm With You
5.Body And Soul
6.All The Things You Are
7.Blue Monk
ここで前半終了


後半もハンク・ジョーンズのピアノで始まります。
8.If I Should Lose You
9.I Thought About You(アナウンス前に始まってしまい、ペースを乱されたか貞夫氏出を間違えるw)
10.Stella By Starlight
ハンク・ジョーンズはここで交代。万雷の拍手で送られます。


11.Episode
12.Manha de Carnaval
13.I'm Old Fashioned(凄いアップテンポw)


アンコール
恒例のクリスマスなので、貞夫氏のオリジナル
14.Sonho de Natal


またもやハンク・ジョーンズ登場、スコット氏は残ってピアノの横で見学w
15.Bye Bye Blackbird


まずハンク退場、そして4人で挨拶し、貞夫氏だけ残し退場。
16.Por Toda A Minha Vida(sax solo)


この後、ワインだかの抽選会がありましたが無論かすりもしません(悲)
渡辺貞夫のプレイは元気いっぱいで、まったく歳を感じさせない見事なものでした。
とくにタンギングやビブラートの巧さはバップ世代ならではの芸で、若手には真似の出来ない世界を作っています。
ハンク・ジョーンズはさすがに高齢(米寿!)なので細かい音符になると全盛期の切れこそ鈍くなりましたが、テイタムばりのボイシングや見事なバッキングには間然とするところがありませんでした。真珠のようなタッチの素晴らしさは特筆ものです。
デビット・フィンクはやや大味ながら堅実なプレイで支え、オマー・ハキムは才気煥発なドラミングで盛り上げていました。
スコットさんには敢えて触れません(苦笑)まあ、同じスタインウェイとは思えないほど音色が違っていてある意味楽しめたのでは無いでしょうか(´・ω・`)


帰りしなにギフトとして楽器イラスト入りの紙(?)テープを貰う。20時をまわってしまっていたので六本木ヒルズの一青さんは回避して友人と立川で呑んで解散てなことに。
何しろハンク・ジョーンズを聴けて幸運だと思えた一日となりました。そうは思いたくないけど多分最後の機会だったんじゃないかなあ。
(画像は「星影のステラ」ザ・グレイト・ジャズ・トリオ星影のステラ(紙ジャケット仕様)