昨年末から今年頭

ストップ・プレス 世界探偵小説全集 (38)

ストップ・プレス 世界探偵小説全集 (38)

アリントン邸の怪事件 (海外ミステリGem Collection)

アリントン邸の怪事件 (海外ミステリGem Collection)

イネス作品2冊。「ストップ・プレス」はとにかく大作ですが、好きな人には苦にならないでしょう。イネスらしさを満喫できます。「アリントン邸」は老境のアプルビー元警視総監登場。落ち着いた雰囲気の中にもひねりが随所に効いています。
ロウソクのために一シリングを (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ロウソクのために一シリングを (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

魔性の馬 (クラシック・クライム・コレクション)

魔性の馬 (クラシック・クライム・コレクション)

「1シリング」はあらすじしか知らなかったのできちんと読んでみました。こちらの方が本格色は強い。「魔性の馬」は本格かどうかはさておき何よりストーリーが良く出来ている。推理小説マニアでない人によりお勧め。
嘘は刻む (海外ミステリGem Collection)

嘘は刻む (海外ミステリGem Collection)

日本ではトビー・ダイク物で知られる、クリスティーと同時代に活躍した女流大家。絡み合う嘘を解きほぐして行く過程から結末に到るまで、特徴のよく表れた代表作。
死の相続 (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)

死の相続 (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)

ハイチを舞台にしたスリル&サスペンス満載の知られざる密室物の怪作。異国情緒と怪奇趣味に惑わされるかも知れないが、一応本格。だと思うw 好き嫌いは完全に分かれそうです。個人的には好きだけど、本格の傑作には入れづらいなあ。
ジェニー・ブライス事件 (論創海外ミステリ)

ジェニー・ブライス事件 (論創海外ミステリ)

これも有名な作品ですが抄訳しか読んでいなかったので完訳を。古典といっても良い時代に書かれていて、一般的にはサスペンス小説の傑作とされていますが充分謎解きものとして成り立っていると思います。
死のチェックメイト (海外ミステリGem Collection)

死のチェックメイト (海外ミステリGem Collection)

イギリス本国でもいまや作品が入手困難な女流巨匠の本格探偵小説。地道で丁寧な捜査を中心とした重厚な味わい。