鈴ふり

一部マニアには有名な艶笑落語。枕で演じられる甚五郎作の小咄も素敵。
年頃の娘が孕んでしまった。親が問い詰めても身に覚えが無いの一点張り。娘の手文庫を調べてみると張形(要は大人のおもちゃ)が出てきた。こんなので妊娠するのか、と思ってひょいと裏返してみると”左甚五郎作”。


それはともかく十八壇林*1なんて難しい用語が出てきて最終的に大僧正を決めるから集まれ、といわれて千人からの若い僧侶がきてみると、なぜか一物に鈴をつけられる。
そして色っぽい女性がいっぱい出てきて酌をする。すると当然僧と雖も若い男なので某物が元気になりちりんちりんと鈴が鳴ってしまう。後継者を決めようと思っていた大僧正が嘆いていると一人だけ音のしない僧がいる。喜んでその僧を呼び鈴は、というと「あれ、あなた鈴がありませんな」「はい、とうに振り切れました」



まあなんといっても志ん生師匠ですな。廓噺・艶噺集成 鈴ふり/疝気の虫